遊星の「マインドフル」で生きる人生

当ブログを訪問してくださりありがとうございます。遊星です。私は、10代にして神経症、うつ病を患い苦しみに苦しみ抜いた果てに、「マインドフルネスストレス低減法 (MBSR)」と呼ばれる「生き方」に出会いました。当ブログでは、MBSRと神経疾患を絡めた記事や、単に生活していく中で気づいたことを書いていきたいと思っています。このブログを読んでくれた方が少しでも楽になれば、これほどの喜びはありません。

【マインドフルネス】うつ病で白か黒かの二極思考に苦しんでいる方

皆さんこんにちは、遊星です。

うつ病を経験してから、考え方や人生へのスタンスのようなものが変わりましたが、その中でも

白か黒か決めつける極端な思考の偏り

いわゆる、二極思考が緩やかになってきたなと感じています。

二極思考が緩やかになったとはいえ、やはり今でもそういう方向にアタマがいきそうになる時はあります。

しかし、その度にマインドフルネスストレス低減法 (MBSR) により培った、観察する技術や反応しない技術により、思考を客観視することでそこから抜け出すことが出来ています。

このように一度思考から抜け、思考の始まりから終わりを眺めることを繰り返していくうちに

なぜこのような思考をしたがるのか

という根本の部分を考えることができるようになってきました。

なぜ二極思考を追い求めてしまうのか

人が二極思考を追い求めてしまう原因として、未来に対する不安が挙げられます。

色々と思考することができる人間にとって、やはり未来という不確定要素は非常に厄介なものです。

そして、僕は神経症的な要素、いわゆるヒポコンドリー性気質を備えているので、本当にたくさんのことを不安に感じてしまいます。

森田的に言えば、生の欲望が強いということですね。

自分が安全に、しっかりと生きたいという思い (生の欲望) が内面に向いてしまい、

未来のことを全て自分の思考でコントロールしたい

という、まるで魔法使いのような欲求を持ってしまうのです。

flyingbirds.hatenablog.com

そして、不確定な未来のことを正しく考えることは非常に難しく、知らないうちに白か黒かの二極思考的な考え方を追い求めてしまうのではないかと思うようになりました。

二極思考の果て

しかしながら、現実を見てみると、未来をコントロールするなんて到底無理です。

むしろ、未来をコントロールしようとすればするほど、求めているものとは正反対の苦しい未来がやってきてしまいます。

しかし、それを正しく理解しようとせず、未来のことを思索すればするほど、白か黒かの偏った思考の沼に陥ってしまうのです。

そして、この沼は少しずつ広がっていって、白か黒かという物差しが適用される対象が増えてきます。

こうなると、何かが起きるたびに白と黒をいったりきたりして、心が大きく揺さぶられます。

ここでもまた精神的な疲労が積み重なっていくのです。

僕も本当にきつかった。

ただでさえ心に疲労がたまっていたのに、どうしてどんどん積み重なっていくのだろう。
この苦しみを完璧に取り除いて、楽になれる日は果たして来るのだろうか。。。

何度こう考えたことでしょう。

苦しみに苦しんでいたある日のこと、急に

苦しみも全部自分の一部なんだ

という悟りのようなものが自分に訪れました。

悟りとかいってますが、そんなかっこいいものではないですけど、適当な言葉が見当たりませんでした。

こういう心境になってから、苦しみという今までの自分にとって最も忌むべきもの、黒かったもの、白にしようとしていたもの、が「グレー」になったのです。

あの瞬間はきっと死ぬまで忘れることはないでしょう。

苦しみに苦しみ抜いた果てだと思っています。

二極思考を抜けて

あの悟りのようなものを迎えてから、早いものでもうすぐ一年が経とうとしています。

なぜあのような心境を迎えたのか、未だにわかりませんし、もし迎えていなかったとしたら、今頃どうなっていたのか、それを考えると少しゾッとします。

苦しみに苦しみ抜いて、必死にもがいたのが良かったのか、正直今の僕にはわかりません。

あの苦しみを続けていたら、生きているかどうかもわかりませんし。

きっと、運が良かったのだと思います。

今は、自分自身がグレーでいられることへの喜びや幸せを噛み締めています。

仕事もしていない、学生でもない、ただのフリーターですが、大学院で苦しんでいた時より今がはるかに幸せです。

もちろん、お腹を膨れさせてくれる周りのサポートがあってのことですが。

自分の二極思考で、自分の身の回りの人たちのことを完全に置き去りにして、自分のことばかりを考えていたな、と今は思います。

ですが、今は色々なことが自分の中に入ってきます。

それゆえ、悲しいことがあったら以前よりも泣きますが、嬉しいことがあったら以前よりたくさんの幸せを感じられます。

こういう自分になれて、周りの人たちや巡り合わせ、運命のようなものに感謝の念でいっぱいです。

しかし、一番感謝しているのは自分自身にです。

苦しみ抜いて、それでも我慢して生きてくれてありがとう。

本当にそう思います。

二極思考は本当に大切なものを見えなくさせてしまいます。

白か黒なのかにこだわるあまり、現実を正しく理解することができなくなってしまうのです。

そうなると苦しいことだらけになってしまいます。

そうした自分から抜けるためには、マインドフルネスストレス低減法 (MBSR) により、日々を丁寧に生きることが重要だと考えています。

flyingbirds.hatenablog.com

今回は二極思考について思ったことを書き連ねました。

最後まで読んで下さりありがとうございます。

二極思考に苦しんでいる方、マインドフルネスストレス低減法に興味がある方、うつ病が辛い方

何かありましたら、遠慮なくコメントして頂けたらと思っています。

それでは、今日はこの辺で。