遊星の「マインドフル」で生きる人生

当ブログを訪問してくださりありがとうございます。遊星です。私は、10代にして神経症、うつ病を患い苦しみに苦しみ抜いた果てに、「マインドフルネスストレス低減法 (MBSR)」と呼ばれる「生き方」に出会いました。当ブログでは、MBSRと神経疾患を絡めた記事や、単に生活していく中で気づいたことを書いていきたいと思っています。このブログを読んでくれた方が少しでも楽になれば、これほどの喜びはありません。

【うつ病】うつ病にとって辛い春を上手に渡っていく

みなさんこんにちは、遊星です。

春といえば、みなさん何をイメージされますでしょうか?

・出会いと別れ

・桜

・新生活

などなど、なんとなく明るいイメージを持つ方が多いですよね。

ただ、僕のような自律神経失調症うつ病を患っている方からすれば、春ほどしんどい季節はありません。

自律神経を乱して、うつ病を拗らせてからというもの、春は特に体調を崩しやすいです。

あまりのしんどさに寝込むことも少なくありません。

なぜ春はこんなにも僕にとって辛いのでしょうか。

春がうつ病にとって良くない理由

その①:寒暖差が大きい
春は、冬と夏をまたぐ季節なので、必然的に二つの顔を持っている季節であると言えます。

寒暖差が大きいと、身体がそれに対応しようとして、通常よりも多くのエネルギーを消費することになります。

それが疲労の蓄積につながり、精神にも影響を及ぼしてしまうのですね。

また、寒暖差によりホルモンバランスが乱れ、自律神経に悪影響を及ぼします。

これも精神的には良いことではなく、調子を崩してしまう原因になり得ます。

その②:周りの環境に大きな変化が生じる
春は年度が切り替わることもあり、社会的に様々な変化が訪れます。

学生で言えば、学年が上がったり、進学や就職といったイベントが訪れます。

社会人の場合は、新入社員や人事異動、などなど大きなストレス要因となり得るものが多くありますよね。

また、新しい年度のスタートということもあり、世の雰囲気がなんとなく前向きというか、ポジティブじゃないと!的な流れを感じてしまいます。

この社会全体の雰囲気になんとなく居心地の悪さを感じてしまって、自分を責めてしまったり、マイナスな方向に思考が動いてしまうのです。



以上のように、春はうつ病にとって大きなストレスを与えてしまいます。

ですが、ここで春を憎んでも仕方ありません。

寒暖差は気候によるものなので仕方ないですし、環境に変化が生じることも日本で生きている以上どうしようもないですから。

ですので、これらを変えるというよりは、こういったことにも上手に「乗っかる」意識が重要になります。

これらをあまりに強く意識しすぎると、またそれがストレスになってしまいますから、あくまで受け入れた上で、上手に渡っていく。

こういった意識が大事になると思います。

では、これらにどのように順応して、春を渡っていけば良いのでしょうか?

僕なりに感じていることをまとめてみました。

うつ病でも春を上手に渡るには

その①:寒暖差には白旗を
んー、正直これには白旗を上げるしかないのかなと。

毎年体調崩すんですよね、どれだけ準備して意識していても。

ですから、とにかく無理をしないこと。

これに尽きると思います。

もちろん、寒暖差に対応するための方法はたくさんありますし、情報を探せばそれなりのものが見つかります。

僕も自分なりに色々と努力はしてみました。

ですが、それを頑張ることに疲れてしまう、本末顛倒的なことが生じてしまうのが、僕の毎年のパターンです。

うつ病になると、自分の体調に非常に敏感になるので、この記事を見てくださっている方も乱れた体調をどうにかしたい、と強く感じていることと思います。

乱れる時は乱れる

こう受け入れることで、生じるものは同じですが、そこから受けるストレスの量を減少させる。

こういったアプローチが重要なのかなと今年感じました。

お陰で、無駄な努力もせずにせずに済みましたし、結果的に平年よりも体調はよかったです。


その②:一歩引いた目線で、自分自身を捉える
僕は、現在大学院生という肩書きを持っていますが、うつ病が悪化して休学中です。

この先どうするのかも何もわかりませんし、まあわかりやすく言えば「お先真っ暗」ですね。笑

そして、この2017年の4月にちょうど大学院の同期たちが一斉に就職しました。

大学院の同期たちとは大学時代から6年間苦楽を共にしてきたので、一緒に卒業できなかった悔しさも心にあります。

また、自分だけがなぜこのような状況にあるのだろうという、嫉妬などの気持ちも感じます。

中にはCMで流れているような大企業に就職した同期もいるので、そりゃそういう気持ちにもなりますよね。

僕の場合はこんな感じですが、他の境遇の方の場合も同じような気持ちを感じているのではないでしょうか?

・将来に対する不安、絶望
・自分自身に対する悔しさ
・周りの人間に対する嫉妬

などなど、環境が大きく変わるので、こういった感情を抱く機会が必然的に多くなりますからね。

こういった感情を抱いて、どうにもならない時、僕は

一歩引いた目線で、自分自身を捉え直す

ことを意識しています。

自分が止まっている間に、周りがどんどん動いているので、自分だけが取り残された気持ちになってしまいます。

ですが、一歩引いた目で物事を全体的に見てみると、自分自身は何も変わっていないことに気づきます。

周りが動いているだけで、自分は上にも下にも動いていない。

こうして、現状を「正しく理解」することで、周りの環境に無駄に反応することなく、毎日を穏やかに自分らしく過ごすことができます。

このように正しく理解することはなかなか難しいですが、これを心がけていると、普段の生活から無駄な反応が減り、余計なストレスを受ける機会が少しずつ減っていくのです。



今回は、うつ病で体調を崩しやすい春のストレスフルな状況を乗り切るコツのようなものを扱いました。

大切なのは、無理をしないこと。

あらかじめ体調を崩すことを頭に入れて、肩の力を抜くことを意識しましょう。

自分の現状を一歩引いた目線で捉え直す「正しい理解」をすることで、苦しい自分から抜け出すことができます。

正しい理解を実践したい方は、マインドフルネスストレス低減法 (MBSR)と呼ばれる方法を試してみると良いかもしれません。
flyingbirds.hatenablog.com

今回は以上になります。

何か気になることや疑問に思ったこと、ご意見等あれば遠慮なくコメントしていただけると嬉しいです。