うつ病治療におけるマインドフルネスストレス低減法の目的とは
みなさん、こんにちは。雄星です。
今回は、マインドフルネスストレス低減法 (Mindfulness-based stress reduction : MBSR ) の目的について考えていこうと思います。
MBSRを私が始めようとしたきっかけは、神経症 (強迫神経症) とうつ病の治療の為でした。
数年前からMBSRのことは名前くらいは知っていたのですが、うつ病の症状が苦しくて苦しくて仕方のない時に、ふと
苦しいのも全部自分の一部だ
との考えが浮かんできて、そういえばMBSRがこんなこと言ってたような気がするな、と思いそこから入っていったような形になります。
従って、当然MBSRを始めた目的は
でした。ある意味、これが当たり前の流れです。
そして、MBSRを主軸にしてうつ病治療を進めていく書籍に従って数ヶ月取り組みましたが、最初こそ調子よくいったものの、段々とうまくいかなくなっていきました。
その書籍では、とにかく「うつ病治療」を前面に押し出している為、自分としても「うつ病を治さなくては」との思いに駆られ、真面目に取り組みました。
こういう状態になると、うまくいっているうちはモチベーションも保てて非常に充実した気持ちになれます。
しかし、ずっと良い調子が続くわけがありません。精神疾患ならなおさらです。しかし、うつ病治療を目的として取り組んでいると、
調子がいい=善
調子が悪い=悪
といった価値観が極めて強く自分の中で形成されます。
しかしながら、「善悪の判断はせずに、忍耐強く現在を受け入れる」ことがMBSRの基本中の基本です。
従って、「うつ病治療」を強く意識しすぎてしまうと、MBSRの本質の部分と矛盾が生じてしまうことに繋がります。
そうすると、うまくいかないことは火を見るよりも明らかです。
ではどうすればいいのか。何を目的としてMBSRに取り組めばいいのか、ここでも数ヶ月もがきました。そこで浮かんできた一つの考え方として、
目的は特になく、強いていうなら「今」に集中することが目的である
というものがあります。
MBSRの本質は「何もしない」ことにあります。
MBSRに取り組んだからといって、何が変わるでもなく、そこにあるのはただ「今」だけです。
調子がいいなら「調子がいい」、調子が悪いなら「調子が悪い」それだけの話なのです。
そこに余計な判断を差し挟むことによって、より複雑になってしまうのであって、物事はいたってシンプル。
あるものは「ある」、ないものは「ない」と「正しい理解」で生活していくに従って、少しずつ視野が広がってきて、生きるのが楽になってきます。
うーーん、書いてて自分でもわかりにくいなと思ってしまうくらい、まとまりのない文になってしまいました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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心よりの感謝を。
遊星