遊星の「マインドフル」で生きる人生

当ブログを訪問してくださりありがとうございます。遊星です。私は、10代にして神経症、うつ病を患い苦しみに苦しみ抜いた果てに、「マインドフルネスストレス低減法 (MBSR)」と呼ばれる「生き方」に出会いました。当ブログでは、MBSRと神経疾患を絡めた記事や、単に生活していく中で気づいたことを書いていきたいと思っています。このブログを読んでくれた方が少しでも楽になれば、これほどの喜びはありません。

マインドフルネスな状態とは

みなさん、こんにちは。遊星です。梅雨のこの時期に窓を開けていると、部屋の中の本が湿気を持ってしまって、かなり不快な思いをしています。

 

さて、今日はマインドフルネス瞑想における、マインドフルな状態とは一体どのようなものなのかについて扱っていきます。マインドフルネス瞑想のエッセンスとして、「注意を分散させることができるかどうか」が挙げられます。うつ病や特に神経症においては自分の意識や注意がある一点にだけ「固着」してしまい、それが苦悩につながってしまうんですよね。例をあげれば、自分にとって望ましくないものに固着してしまって、それを排除しようとすればするほど泥沼にはまっていくといった感じです。健常な人ならば、自分にとって不快なものが生じたとしても、それを「観察」して他のものに注意を向けることが「無意識」のうちにできています。森田療法でいう「あるがまま」の態度ですね。しかし、神経症うつ病といった精神疾患では不快なものが生じたらどうにかしてそれを排除しようと考えます。しかし、大抵の思考、感情は排除しようと思っても排除できません。それどころかそれに固着してしまいアタマの中がどんどん不快なことに染まってしまって結果として一層苦悩します。マインドフルネス瞑想では、先程言った健常な人が「無意識」に行っている「あるがまま」な状態を「意識的」に作り出し、不快なことを排除しようとするのではなく、「不快なことから生じるストレスを低減する」ことを目的とするのです。これが、マインドフルネスストレス低減法と呼ばれる所以になります。

 

従って、マインドフルネスな状態とはどういうことかというと、不快なもの1点だけに注意を向けるのではなく、他のこと(体の感覚など)にも注意を向け、注意が固着しないように心がけている状態のことなのです。僕自身マインドフルネス瞑想を実践していて、自分にとって不快なものが生じる頻度は体感では変化がありません。しかしながら、その不快なものから生じるストレスは劇的に少なくなりました。数字で表すと、8割程度減少した感じがします。信じられないかもしれませんが、本当にストレスを感じません。不快なことが起こっても、注意が他のことにも向いているのでそこから受けるダメージが少なくて済むのです。マインドフルネス瞑想、マインドフルネスストレス低減法の効果は本当に凄いです。

 

興味がある方は、少しずつでもいいので始めてみましょう。