遊星の「マインドフル」で生きる人生

当ブログを訪問してくださりありがとうございます。遊星です。私は、10代にして神経症、うつ病を患い苦しみに苦しみ抜いた果てに、「マインドフルネスストレス低減法 (MBSR)」と呼ばれる「生き方」に出会いました。当ブログでは、MBSRと神経疾患を絡めた記事や、単に生活していく中で気づいたことを書いていきたいと思っています。このブログを読んでくれた方が少しでも楽になれば、これほどの喜びはありません。

うつ病に薬ってどうなんだろ

精神疾患の治療において、薬物療法に対する議論みたいなものはそこいらで見かけることが多い。書籍などでも「薬なしで」だとか、「薬に頼らず」だとか、そういったフレーズがタイトルに入るものって結構あるし、ネットなどでもそういった類のものがそこら中に落ちている。

 

まあこんな感じで、うつ病とか神経症の治療に薬物療法はアリなのか、ナシなのかみたいになっちゃうのはわからないでもない。だって、やっぱ怖いしね、メンタル系の薬って。一般の人にメンタル系の薬飲んでるよって言っただけでなんかこう微妙な空気になること多いし、まあ少なくとも日本ではこんな感じの「雰囲気」が未だに蔓延してて、それが故にいざ自分がうつ病になっても「うっわメンタルの薬とかやばいんじゃね?飲みたくねえよマジで」みたいな、そんな感じなってしまうんだと思う。だけど、ほとんどの精神科とかメンタルクリニック薬物療法を採用してるから、ガンガン薬処方されて、言われるがままに飲んでるって人やっぱ多い。

 

まあ話を戻すと、薬物療法がアリかどうかは正直どうでもいいことだと思う。そもそもうつ病がまだ医学的、生理学的に完全にというか、全く明らかにされていない状態なのに、薬がアリかなしかみたいなそんな議論は意味ない。うつ病を説明するときに使われる「モノアミン仮説」があるけれど、所詮仮説の域を出ないわけで、というか今の技術だと脳内の神経伝達物質をリアルタイムでモニターなんてできないわけだから、仮説にしかならないんだし。だから、そういった状態で薬がどうとか言っても両者の意見が食い違うのは当たり前なんじゃないかって思ってしまう。だって、前提条件が仮説なのだから。んじゃあ何で薬なんかあんのって言えば、「経験則的にこいつがなんか効果ありそうじゃね?いっとく?」みたいなそんな感じなんだよね。それをまあ安全性とか効果を統計学的に処理して、いけるっしょみたいな判断を国から出されれば発売して患者まで届くみたいな、そんな流れ。だからこそ、うつ病だけでも薬ってめちゃめちゃ種類あるし、「あー今回これ効かなかったか、じゃ次これで」みたいな会話、失礼、診察が成立するんだと思う。だから、効くか効かないかなんて服用してみないとわかんない。元々の前提条件が仮説な訳だし、何よりメンタルっていう可視化、数値化できないものを相手にしてるわけだから、患者はおろか医者だってどういう作用をこの患者に及ぼすかなんてわかるわけがない。そんで、効かなかったら「じゃ次これいっとこ」とか「あーじゃあミリ数あげちゃおっか」みたいな感じになっていくわけ。

 

まあこんな感じの背景がうつ病関係の薬にはあるわけで、じゃあこういったことを踏まえて薬がどうなのかみたいな、そういった話をしていくと、これは人によるんだと思う。「こんな曖昧な感じで薬出されるとかありえねえわ、ふざけんな」って感じる人もいるだろうし、「まあ効果があるならとりあえず服用してみようかな」的な感じのことを思う人もいると思う。これは本当に人によるし、前者みたいなことを思う人は、薬以外の選択肢を見つける必要はある。これを見つけるのがクッソ大変なんだけど、まあこれはまた別の機会にでも。で、自分自身がどう感じているかなんだけど、俺は「上手く付き合っていけば割とアリなんじゃね?」みたいに現時点では感じてる。ただ医者から言われるがままに処方され続けて、結局なんも変わってないです、みたいなそんな感じなら服用する意味ってどうなんだろうって思う。だって、前提条件が曖昧な上に、患者のメンタルなんて医者がわかるわけないんだから。だけど、ずっといってるように、本当に不確定要素が多い中で薬が当たり前に処方されているわけだから、とにかく自分自身で薬とかうつ病とかに関する知識は最低限身につけて、その上であえて医学側の土俵に乗り込むみたいな。なんか色々曖昧なのはわかってるけど、経験則的に効果が全くないわけではないし、だったらとりあえず服用してみるか、みたいなそんなスタンスでいくとなんとなくいいんじゃないかって思ってる。

 

薬ってのはあくまで方法論の一つで、自分自身がやってみようって判断すればそれは「アリ」だと思うし、いやねえわって思うなら「ナシ」、結局これを言いたかった。最終的には、患者自身の問題に落ち着くってとこが、またなんか腑に落ちないところではあるけど、自分自身の身体の事だしそれはそれで仕方のない事なのかなとも感じてる。