遊星の「マインドフル」で生きる人生

当ブログを訪問してくださりありがとうございます。遊星です。私は、10代にして神経症、うつ病を患い苦しみに苦しみ抜いた果てに、「マインドフルネスストレス低減法 (MBSR)」と呼ばれる「生き方」に出会いました。当ブログでは、MBSRと神経疾患を絡めた記事や、単に生活していく中で気づいたことを書いていきたいと思っています。このブログを読んでくれた方が少しでも楽になれば、これほどの喜びはありません。

うつ病の治療はなぜ難しいのか〜医療の限界〜

みなさんこんにちは、遊星です。梅雨が明けたというのに、はっきりしない天気が続いて嫌になります。今年の梅雨はどうなっとるんや。。。

 

最近また体調を崩してしまいまして、改めてうつ病治療の難しさを痛感しているところです。なぜこんなにも行ったり来たりを繰り返すのか、最近良く考えるんですよね。

 

うつ病治療が難しい一番の理由は、一般的な身体疾患と比較して、明確な原因がわかりづらいことだと思います。うつ病のメカニズムを説明する決まり文句でおなじみの「モノアミン仮説」ですが、文字通りこれはあくまで「仮説」にすぎませんので、明確な原因とは到底言えません。このように、うつ病を医学的に理解することもできていないのが現実なので、根本的な原因が分かるはずもなく、原因がわからないので治療の「正解」も当然ながらないということになります。

 

医学的な生理的・生化学的アプローチの正解がないということになるならば、患者の「心」にアプローチしていくしかありません。この「心」へのアプローチが上手くいけばいいのですが、これが非常に難しいんですよね。そもそも、「心」というものは、身体の「器官」ではないので、詳細で客観的なデータを取ることが不可能です。出来たとしても、それはあくまで患者の自己申告なので、客観的ではないのです。となると、加療する立場の人間から「心」に対してアプローチすることは非常に難しく、それ故どうしても患者のセルフケアのようなものが必要になります。ですが、「心」を変えることは並大抵のことではありません。今まで生きてきた数十年から培ってきたものに修正を加えるのですから、どれだけの時間がかかるか想像もつきませんし、その過程で苦しむこともあると思います。ですが、大なり小なりこの過程を経験しないと、先は見えてこないのだろうと思っています。

 

このように、うつ病治療には患者側からの取り組みが必須です。しかも、波が大きいわけですから、かなりの辛抱が必要になる時もあると思います。ですが、自暴自棄にならずに、少しずつ前に進んでいきたい、そう思います。辛いとき雨もありますが、皆さん頑張りましょう。