遊星の「マインドフル」で生きる人生

当ブログを訪問してくださりありがとうございます。遊星です。私は、10代にして神経症、うつ病を患い苦しみに苦しみ抜いた果てに、「マインドフルネスストレス低減法 (MBSR)」と呼ばれる「生き方」に出会いました。当ブログでは、MBSRと神経疾患を絡めた記事や、単に生活していく中で気づいたことを書いていきたいと思っています。このブログを読んでくれた方が少しでも楽になれば、これほどの喜びはありません。

うつ病治療において「特効薬」はない

みなさんこんにちは、遊星です。部屋の掃除をしようと頑張ったのですが、途中でやはり面倒になってしまい、掃除前よりむしろ汚くなってしまいました。

 

うつ病の「特効薬」欲しいですよね。このいつまで続くかわからない辛い状況を一刻も早く取り除きたい、うつ病に苦しむ人全員が持っている願いです。それ故、巷には「絶対に治る」という売り文句のうつ病治療のメソッドが溢れています。これを、うつ病患者は藁にもすがる思いで、時には大金をはたいて手にします。これは、病院で処方される薬にも言えることです。ですが、

 

うつ病治療に特効薬は存在せず、万人に適用できる固有のメソッドも存在しない」

 

と私は思っています。というか、確信しています。うつ病になった原因は千差万別、人それぞれです。それ故、その多種多様な「原因」をたった一つの「メソッド」でどうにかするなど絶対に不可能なのです。しかも、その原因というのは大抵1つではなく、複数ある場合が多く、またそれぞれの原因が複雑に絡み合っていることがほとんどです。ですので、うつ病治療においては、「自分が発症した原因に対処することのできる自分なりのメソッド」を実践することが重要です。そして、それにはうつ病治療に関する知識が必要です。様々な治療法を理解し、その中から自分に必要そうなものを抽出し、実践してみる。この繰り返しが本当に重要なのだと痛感しています。僕がこれまで実践した神経症うつ病治療法を例にとると

 

森田療法

認知行動療法

・食事療法(糖質制限)

運動療法

・マインドフルネス瞑想

 

これらは実践したものですので、知識として蓄えたものはこれ以上あります。そして、結局最も自分に適していたのは「マインドフルネス瞑想」でした。では、他の治療法が無駄だったのかと言われると決してそうではなく、むしろ他のメソッドの知識がマインドフルネス瞑想に役立っていることが多くあります。例えば、森田療法仏教の流れを組んでいて、それはマインドフルネス瞑想も同様です。マインドフルネス瞑想は、習熟するためにどうしても観念的な表現が必要になりますが、森田療法を過去に学んでいたおかげで、理解がとてもスムーズにできました。また、マインドフルネス瞑想では、運動する際、また食事する際の「こころ」も扱いますので、運動療法、食事療法は無駄にはなりません。加えて、考え方を変えようとする「認知行動療法」と、受け入れることを基本とする「マインドフルネス瞑想」は一見すると真逆なもののように見えますが、ストレスを低減させる「仕組み」は実は両者で同様である事を示唆する研究結果も提示されています。以上のように、学んで実践したもので無駄になるものはないのです。ですので、一つのメソッドに陶酔して視野を狭めるのではなく、より広い視点で治療を行っていくことが重要であると言えるのではないでしょうか。